Brighton Language College
キッズコース視察レポート
子どもと一緒に留学してみました
イギリスの短期留学はハードルが高いイメージが日本にはありますが、コースがいろいろ選べることや、リーズナブルな料金設定で「意外と挑戦しやすい」と感じる人も多いようです。
ヨーロッパからの様々な国の人と同時に出会え、各地に友達ができるのも大きな魅力です。
親のいない環境で、他の国の子どもたちや先生と過ごすという機会は大変有意義だと感じました。
特に同じ国の人がいない場合、いやでも英語を話さなくてはならない場面は必ずあるはずです。
話す機会に乏しい日本人にとっては、「日本語が通じない」「助けてもらえない」という環境が重要です。
校長先生が日本での指導経験があるということで、日本人の気質や特徴をある程度理解したうえで対応してくれることもあるでしょうし、日本語がわかるスタッフがいるので、緊急時対応にも安心できます。
7歳以上が参加できる午後のアクティビティでは、校舎の外に出て遠足をします。
バスや徒歩で様々な楽しい活動ができます。中高生には夜にもアクティビティがあり、暇をすることはなさそうです。
午後のアクティビティに参加して、こどもが自由に交流しやすい時間を持つことはお勧めです。
セキュリティや緊急時の対応について
大人と子どもは一日離れて授業を受けますが、受け入れ態勢や安全面への配慮などがきちんとなされており、預けることに不安はありませんでした。
現地で暮らすにあたり、事前にアレルギーや健康チェックがあります。連絡先を明記したネームタグ着用、緊急時の避難場所・避難方法の案内などの配慮があります。
また、本国の連絡先を確認したり、「本国の連絡先の人は英語が話せますか?」と聞かれたり、緊急時の準備に気配りがあると感じました。緊急時の集合場所案内や、「アラームが鳴り終わってから移動するように」などの指示もありました。
国際色豊かな環境を子どもにプレゼント
今回参加したクラスにはイタリア、ドイツ、スペイン、オーストリア、エストニアなどから来た子供たちが一緒のクラスになり、国際色豊かな中で語学以外の学びも多かったようです。
初日は町の地図、バスルートの案内、緊急時のクリニック情報、学校案内、クラス案内などの書類が配られました。
日本の学校ではなかなか「意見を述べる」という授業がないのですが、海外では先生が「教える」というより、「質問を投げかけて子供に考えさせる」というスタンスが通常です。そういう背景からか、今回一緒のクラスになった子どもたちも「話そう」という意思が強い子が多いように思いました。
授業はレベル別なので安心して参加できます
子どもが受けられるコースは年齢や習得度に合わせて5段階に分かれます。今回参加した子供は4段階目のクラスにはいりました。(文法に誤りはあるものの意思疎通ができ、文を読めるレベル)
テストでレベル分けをしてくれるので、ストレスなく学べる環境が得られやすいと思います。
授業では交通機関について説明したり、各国の紹介や五感に関する話題を通じてレッスンが勧められていました。単に言葉を発する機会を持つだけでなく「文章の内容把握」も同時に行っている点は、英語の基礎作りをするには大切なことを学べる内容でした。
ランチは市販サンドイッチやジュース、スナックで、屋外で食べたり、校内で食べたりとその日によって自由です。
レッスン以外にも様々なアクティビティを通してコミュニケーションを図ります。
ビーチでの遊び、ボーリング、映画、爬虫類観察、遊園地/水族館など。ほかの国の子どもたちとなんとか英語でコミュニケーションをはかりながら、バスに乗ったり、歩いたりして移動することも学びのひとつです。
私たちが参加した時は、子供16人に対して、2人の先生がついてくれました。
大人より適応力のある子どもはすごい!
最初は緊張し、物怖じしているように見えた子どもでしたが、次第にクラスメイトの名前をたずねるようになり、コミュニケーションをとるようになりました。1週間もたてば他の国の子どもと仲良く遊び、意思疎通を前向きにしている姿に変わっていました。
レッスン後に公園で遊んだり仲良くなった友達もできて、「世界のいろいろな国に友達ができるのはいいことだね」と話していました。
「話す力」という観点では、単にレッスン中の発話だけではなく、コミュニケーションの必要に迫られる場面や英語を使いたくなる場面を持つという、環境を与えることが子どもの学習には特に必要だと思います。
大人はどうしても「間違うのが恥ずかしい」など、様々な感情に邪魔されがちですが、大人と比べて子供は言語以外のスキルですぐに打ち解けてしまいます。大人も見習いたいものですね!
先生やスタッフは皆親切で話しやすい
先生やスタッフは皆親切で、子どもを迎えに行くときもフレンドリーに話しかけてくれます。また、子どもが体調を崩したことがあったのですが、すぐに連絡をくださり、引き合わせるよう手配をしてくれました。
子どもはみな「滞在連絡先を記載したネームタグ」をつけているので、何かあってもその場にいるスタッフや教師がすぐに対応できるようになっているようです。(ちなみにネームタグはコースによってひもが色分けされていました。)
先生が親しみやすいということは、大人はもちろん、特に子どもにとっては異文化に親しむ上で重要なことです。
中・高生クラス
私たちのほかに、東京の私立の高校生が先生の引率で9名、2週間のインテンシブコースに参加していました。私が視察した時のレッスンでは、レストランを選ぶ時の会話や、仮定法にターゲットを絞った歌のディクテイション(書き取り)のレッスンがあり、難しく感じられがちな文法を自然に身に付ける工夫が見られました。
留学の感想を伺ってみると、
「英語だけでのやりとりは慣れていませんが、レッスン内容を理解して学ぶことは楽しいです!」
とのことでした。
学校によると、「日本人の中高生が一人で参加する場合は、15歳以上を推奨する」とのことでした。この場合、空港送迎サービスが受けられます。
中高生は夜にもアクティビティがあり、ボーリングなどのほかに、パーティやBBQ、歌・ダンス・劇を習うスタジオに参加するなど、たくさんの経験を通ことができます。
夜のアクティビティに参加するときは、いったんホームステイ先に戻って夕食をとり、その後また外出するということです。
スペインからのジュニアコース参加者は21人の団体で、成績が優秀な14歳が国から助成を受けて参加しているとのこと。スペインでは3歳から全員英語を習っているそうで、日本も頑張らなければ!と思いました。
チュニジアからきた公立学校のグループは年齢がばらばらの9名。チュニジアでは5年生から英語を習うということですが、全部で3つの言語を学ぶそうです。ヨーロッパの国々では2か国語、3か国語を学ぶのは当たり前。日本では「日本語を学ばないうちから英語なんて・・・」という批判もあるようですが、子供の頭は大人が想像もつかない吸収力をもっているのです!もちろん英語とイタリア語、英語とスペイン語などは共通点も多いのですが、それを差し引いても、子どものころから外国語に親しむことは決してマイナスにはならないでしょう。
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