アナカンサービスとは
英語の「Unaccompanied Minor Service(アンアカンパニード マイナー サービス)」のことで、幼いお子様が保護者の同伴なく海外に渡航する時、フライトアテンダントがお子様が無事に渡航できるようサポートしてくれるサービスのことです。
親子留学で子供に経験をさせてあげたいけど、親も行くとなると飛行機代がかさんで無理・・・。
かといって子供だけでは行けないし・・・という方は、ぜひこのサービスを検討してみてください。
具体的にどんなことをしてくれるの?
空港でチェックインをした後、キャビンアテンダントが搭乗時に保護者からお子様を引き受け、機内・乗り継ぎの間も常にサポートし、現地についたら学校関係者を確認して引き渡すまでの責任をもってくれるというサービスです。
機内で気分が悪くなっていないかなどもチェックしてくれるということで、安心ですね。
注意!サービス利用を申し出るのは航空券購入前に
航空会社によって、受け入れてくれる対象年齢やサービス内容、注意事項などが異なります。
そこで、航空券を購入する際に未成年児が1人で渡航する旨を告げ、アナカンサービスを利用したいということを知らせてください。
H.I.Sなどの旅行会社でチケットを購入する際は、チケットカウンターで相談してください。
インターネットでの購入や格安航空券の場合はサービスが受けられないこともありますので、必ずチケット購入前にご確認ください。
その他諸条件も各航空会社によって異なりますので、まずは電話で直接確認してみましょう。
各航空会社のアナカンサービスをチェックしてみましょう。
– JALのサービス
出発地・目的地(・乗継地点)における両親または保護者の連絡先をお尋ねしますので、あらかじめご用意ください。コードシェア便の運航および空港・機内サービスは、その便を提供する航空会社が担当します。そのためご利用便によって空港・機内での手続き・サービスが異なります。
詳しくはご出発前に必ず、JAL国際線予約または旅行会社にご確認ください。
乗り継ぎがある場合は制限があります。予約時に詳しくお尋ねください。
5歳未満のお子さまの一人旅は承っておりません。 - JAL HPより抜粋
https://www.jal.co.jp/inter/support/child/
– ANAの「ジュニアパイロット」
5~11歳のお子様*の一人旅を出発空港から到着空港までお手伝いいたします。
※ANA運航便における取扱いです。コードシェア便および他航空会社が運航する便については、各運航航空会社へお問合わせください。* 満12~16歳のお子様の一人旅にお手伝いをご希望される場合は、ANAエアポートサポートがご利用いただけます。 - ANA HPより抜粋https://www.ana.co.jp/serviceinfo/international/support/kids/
※2017/8月追記
通常、アナカンサービスを予約すると、必ず現地での引受人の名前と電話番号を聞かれます。これはもちろん、変な人に引き渡してしまわないように、ということです。
到着したら航空会社の人は、「どの人にこのお子さまを引き渡すべきか」を確認するという作業を行います。引受人には必ず本人であるという証明(パスポートや運転免許書)を空港係員に提示し、正しく引き受けがなされるように確認が行われるという仕組みです。
しかしANAのアナカンサービスでは「引受人の情報は不要です」と言われるようで、現地ではどのように引受人を確認されているのか不安が残ります。
「その点JALのアナカンサービスは大変しっかりしてました」という現地エージェントの意見もありました。
– KLMの「大人が同伴しない未成年者向けサービス」
大人が同伴しないまたは同伴する大人と異なるクラスに搭乗する5歳から14歳までのお子様には、このサービスの利用が義務づけられています。 15歳から17歳のお子様のご利用は任意となります。
https://www.klm.com/travel/jp_ja/prepare_for_travel/travel_planning/children/umnr_yp_framed.htm
– エミレーツの「同伴者のいないお子様」サービス
単独でご旅行される5歳から15歳までのお子様
保護者とは別のご搭乗クラスでご旅行される8歳未満のお子様
8歳未満のお子様をお連れの保護者とは別のご搭乗クラスでご旅行される8歳以上のお子様http://www.emirates.com/jp/japanese/plan_book/essential_information/unaccompanied-minors.aspx
なるべく直行便を手配する
もちろん乗り継ぎ便でも行けますが、航空会社によっては乗り継ぎだとサポートに制限がかかる場合もありますし、何より直行のほうがリスクが少なくてすみます。乗り継ぎ便のほうが安くチケットがとれることもありますので一概にどちらが良いとは言えませんが、とにかくお子さま一人の渡航ですので、リスクは最小限にしていただきたいというのが当社としての考え方です。
お子さま一人で渡航するにあたり必ず必要な書類
学校からは必ず「入学許可証」「送迎確認書」のような書類が発行されますので、これと「Consent Form(保護者同意書)」はセットにして、必ずパスポートと一緒に持参するようにお願いしています。その許可証の書類に引き受け人の名前と連絡先があるはずですので、係の人がそれを見て確認してくれるのでしょう。
当社では、「JALのサービスがいいけどANAしかとれなかった」という方のために、現地エージェントが引受人にきちんと引き継がれるかを確認するためだけに空港で立ち会うというサービスをご紹介しています。
これは当社のサービスではありませんので有料になりますが、必要な方はご連絡ください。
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このサービスを利用して、実際に毎年たくさんのお子さんが保護者同伴なしで渡航しています。空港から空港までは航空会社の人が、空港から学校、そして帰りの空港までは学校のスタッフが面倒を見てくれます。
余裕があればもちろんお父様、お母様も一緒に渡航され、お子様は学校の寮に、保護者の方はアパートやホテルに泊まるというのもよいかもしれません。