“street”以外にも色々な単語がある
「道」といっても英語にはいくつかの単語があります。
中学校などで習うのは streetやroadでしょうか。
roadはstreetより広い道で、町と町を結ぶ幹線道路のようなイメージ。一方streetはroadより狭く、ショッピング街やオフィス街にあるような「道」が思い浮かびます。
その他にも小道や狭い道を表すlane(レイン)などもありますね。ビートルズファンなら『Penny Lane』という歌をご存知かもしれません。
♪In Penny Lane there is a barber showing photographs~♪
(ペニーレーンにある美容室には写真が飾られている)
laneは小道だということがわかれば、この歌詞を聞いて「ちょっと路地に入ったところにたたずんでいる、小さな美容院かな」というようなことがイメージできるわけですね。
でもロンドンでよく見かける”mews”ってなんだ?
ロンドンを歩いていると、確かに Bond Streetとか Regent Streetとか書かれていますが、結構な確率で見かける「mews(ミュウズ)」という表記を見かけます。
ここにもありました。
“mew”を辞書で調べると、「猫の鳴き声」という意味が出てきますが、そのほかにも「中庭の馬や」などとあります。
そう、このmews(道)があるところはかつて、馬が出入りしていたところ。ここから馬車が出入りしたり、馬に乗る人はここから敷地内の馬やで馬をかっていたのでしょう。
今は「道」になっていますが、昔は家の敷地の一部で、馬車や馬が出入りしていたのですね。
イギリスの住所は必ず道の名前と番号が書かれてある
例えば以下のお店の住所は「112 Islington High St, The Angel, London」とあります。
住所を見れば、「エンジェルエリアの、イズリントンハイストリートにある、112番の建物」ということがわかります。
タクシードライバーは町中の道の名前を憶えていて、そこまでいけばあとは「112」やら「32」やら、建物の番号を探すわけです。番号は順番についているので、「この建物が110でお向かいが111だから、次の建物だな」という風に見つけることができるのです。
外国人にとって日本の住所は難しい
外国人観光客にとっては「2丁目ってどこ?!」「道の名前はついていないの??」と、日本の住所は難しいのだとか。
京都のように住所に道の名前が入っているところもありますが、たいていは「町名」なので、町名だけがわかっても目的地は探せないということで、戸惑われるようです。
イギリスの建物番号もたいてい見つけづらい!
日本の住所はわかりづらいと言われたことがありますが、すかさず私も言い返しました!笑
「でもイギリスだって!
道はわかりやすいかもしれないけど、建物に表示されている番号は木の陰に隠れていたり、ちゃんと表示されていなかったりしてわかりづらいよ!」 と!!
そう思っていたら、この本にもそんなことが書かれてありました。
「これは意図的にわかりにくくしているに違いない!イギリス人にとって家はお城のようなもの。家族や友人なら番号を大きく表示させる必要はない。無意識のうちに、見知らぬ他人がたどり着けないようにしているのかもしれない。まるで、自分の城に堀をめぐらせ、はね橋(the moat and drawbridge)をかけるかのように。(HOME RULESの章より)
この本はイギリス人の慣習や意識について書かれた本で、イギリス人の本当のところを知りたい人にはオススメです! レベル的には中級以上という感じですが、1つ1つの話題が短く区切られているので、辞書を使えば読めないこともありません。
ホームステイをすれば、イギリス人の性質を知ることができておもしろいですね。とはいえロンドンなどでは移民の方も多いので、ホストファミリーもに「イギリス人」とは限りませんが。