名古屋帯の結び方 – GLOCAL

動画で学ぶ!名古屋帯の結びかた

着物がきられたらようやく帯!帯も色々な種類があり、正式な場では「袋帯(ふくろおび)」という帯を使います。普段は「名古屋帯(なごやおび)」でよいため、今回は名古屋帯の結び方を学びましょう。

By 和装研究科 山内沙織先生(着付け教室ofune)

名古屋帯を締める時に必要なもの

長襦袢の着方ページで小物を紹介しましたが、中でも帯を締める時に必要なものは、名古屋帯、枕、クリップ2つ、帯揚げ、帯締め、前板の6点。締め始めたらさっと小物が取り出せるよう、最初にきれいに並べておくとよいですね。

名古屋帯の結び方解説

① まずは胴周りに「前板」をつけます。

② 手先から腕一つ分とって左手親指に預け三角を手前につくります。

③ ②の三角を背中に押し当て手先を左肩にのせ、時計と反対周りに一巻き。

④ 背中の三角を左人差し指に右手は帯をしたからしっかり持ち一締め2周目を巻きます。

⑤ ④と同じようにしっかり締め、三角の位置にクリップをつけます。

⑥ ③で預けた手先を下におろし、枕をつけます。

⑦ 手先を輪を下にし、左から前にもってくくりつけ、クリップでとめます。

⑧ 仮りひもでお太鼓の大きさを決め左手で持ち、右手でたれ先を持ちあげます。

⑨ しっかりと仮紐を結び、⑦の手先を仮紐をたどりながら左から右へとさしこみます。

⑩ 右に指関節一つ分くらいだし、左が多ければ背中方向に織り込みます。

⑪ 仮紐の位置に左から伊達締めを差し込み、結びます。

⑫ 帯揚げを結んで完成!

帯も夏物・冬物があります

帯の生地にも夏用、冬用がありますので要注意。細かいことを言うと、着物の種類・格によって締める帯も選びます。帯同様、小物の帯揚げ、帯締めにも夏用が。少し面倒に思うかもしれませんが、季節感を大切にする日本文化は「粋」と言えます。
季節ごとに自然を愛でるように、着物も衣替えを楽しみたいものです。