着物を着る前に「肌襦袢」と「長襦袢」を用意
着物を着るためには下に着るものを揃える必要があります。
肌襦袢(下着)⇒長襦袢⇒着物
の順番に重ねましょう。浴衣の場合は肌着だけ着ればよいですし、長襦袢を着て襟をつくり、足袋をはいて少しオトナな着こなしもステキです☆
長襦袢の着方(動画)
長襦袢をきちんと着れればそのあとに着る着物も美しく着つけられます。ポイントをおさえてキレイに着ましょう!
1 襟芯(えりしん)の説明、向き、入れ方
2 衣紋(えもん)を抜き、なければ作る
3 衣紋抜き(えもんぬき)にヒモを通す
4 お腹にバッテン(×)を作るようにヒモを結ぶ
5 後ろ身頃(うしろみごろ)に脇の穴から親指を入れ、しっかり後ろ身頃を引っ張り出す
6 前身頃(まえみごろ)で、引き出した後ろ身頃をかくす
7 伊達締め(だてじめ)をする
ちなみに、長襦袢を着る前にカラダを「補正」しておくときれいにきられます。タオルなどを使って、以下のような補正をしてみてください。前・横からみて「こけし」のようになっているのが理想と言われています。
1胸をつぶす ※胸の高さがない方は補正を入れる
2ウエストをなくす
3お尻を扁平に
長襦袢の着方は文章で読むより動画で見たほうがわかりやすいと思います。着つけをはじめるときは足袋を一番最初にはくこともお忘れなく!
By 和装研究科 山内沙織先生(着付け教室ofune)
長襦袢の選び方
長襦袢は基本的に、上に着る着物の袖丈と同じ丈のものが必要です。長襦袢が長すぎて着物の袖から出てしまうのはあまり美しくないので、長襦袢が長い場合は着物の袖丈にあわせて仮縫いしたり、安全ピンなどで止めて丈をあわせてもOKです!
肌襦袢はいつでも同じものでOKですが、長襦袢は夏と冬で素材が異なります。夏は絽(ろ)と呼ばれるもので涼やかに。冬はシルクのものを選びましょう。「洗える長襦袢」も家で洗濯できて便利ですが、ポリエステルなど化繊のものは夏は汗を吸わず扱ったり、腰ひもを結んだ時にすべって締めが緩んだりするデメリットもあります。しかし値段も安いので、初心者の方は洗える長襦袢から試してみるのもよいかもしれません。
*本来長襦袢も着物と同様、袖の長さや身丈などをはかってサイズを選びます。
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その他必要な小物のご紹介
長襦袢のほかにも着物を着るためにはいくつかの小物が必要です。着物初心者の方は、まず安価なものでもよいので一通りそろえておきましょう。
①肌襦袢
長襦袢の下にきる下着です。こちらは汗を吸う綿100%がよいでしょう。以下のようにガーゼのものだと着心地もよさそうです。
②ひも
着つけが上手な人は1本で仕上げてしまう人もいますが、基本的には3本ほどは必要です。
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着物を着る過程で必ず必要なのがクリップ。洗濯バサミなどでも代用可能ですが、しっかりとまらないとずれてしまい、着つけがうまくいきません。今後着物にチャレンジしていきたいという人は、最初に購入しておくとよいでしょう。5つぐらいあると便利です。
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①のひもと同じように着物を留めるために使うものですが、おなかに当たる部分が平たくなっているものです。以下のものは「シャーリング」といって、少し伸び縮みするようになっており、着つけをする際に楽な仕様になっています。ポリエステルなどだと汗を吸わず、おなか周りがかゆくなることも。やはり絹がよいですね。
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⑤足袋(たび)
今でいう「靴下」ですね。模様のついているかわいいものもありますが、1足は真っ白をもっておくとよいでしょう。福助というのは足袋で有名なブランドです。足元も汗をかきやすいので、綿100%がオススメです。
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⑥帯締め(おびじめ)と帯揚げ(おびあげ)
帯を締めるときに必要なのがこの2つ。帯締めは細いヒモ状のもの、帯揚げは細長い布のことです。こちらは帯締め。様々な色がありますが、着物や帯揚げの色にあわせてコーディネートを楽しむものですから、何本か種類があるとよいでしょう。最初はどんな色がよいかわかりませんから、手元にある着物をお店に持っていき、アドバイスをもらうと選びやすいと思います。
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⑦ 前板と枕
前板は帯をまく前に胴周りにつけるもの。これをしておけば帯がきれいに締まります。
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着物のコーディネートを楽しんで!
慣れないと難しいものですが、メインの着物にどんな帯あげ、帯締め、帯を合わせるかが腕の見せどころ。粋に着られるようになるためにも、まずは着物に着慣れていきたいものです。