ヨーロッパのシャワー・お風呂事情

テレビの旅行番組でも「水圧チェック!」がありますが、日本では考えられないほど水回り事情が思わしくないことが多々あります。

基本のキ!シャワーは10分が目安

日本では10分でお風呂から出てくると「またカラスの行水して!もっとゆっくり入りなさい!」と怒られたものですが、海外では全く逆。10分以上入っていようものなら、「水がもったいないでしょう!早く出なさい!」と怒られます。

特にホームステイの人は要注意。初日にお風呂のルールは必ず確認してください。(シャワーを浴びてよい時間帯なども決まっていることがあります。)

すぐにお湯が出なくなることを想定して!

ヨーロッパでは今でもタンクに温水を溜めて使うという形式が多くのこっています。タンクの水を使い切るとあとは水でしのがなければなりませんし、次にお湯がたまるまで30分、1時間と待たなけれなりません。(お湯が空になったらスイッチをおして溜める必要がありますので、その使い方も覚えておきましょう。)

シェアをしている場合、前の人が多く使ってしまって残りが少なく、シャワーをはじめたばかりなのにすぐ水になってしまったということは多々あります。なるべく他の人がシャワーを浴びない時間帯に使うとよいでしょう。また、海外の人はシャンプー・リンスが一緒になったものを使うことが多く、しかもその泡で体もあらうので10分で完結できるようです。郷に入れば郷に従え、ということで、リンスは流さないリンスを持っていくなどの対策をしておくと安心です。
(ちなみに私はバサバサになりますが、リンスインシャンプーにして、髪を乾かすときにオイルトリートメントをして水を節約しました。)

水圧は低めが基本

ヨーロッパは古い建物を大事にする文化だからか、最新設備を入れづらかったり、本当に古い建物だと国から改装禁止と言われている建物も多くあります。建物が古いと配管設備に難があり、特に3階、4階と上がるにつれて水圧が弱くなります。

シャンプーの泡は手でよくきってからお湯を浴びるなど、少ない水でしのぐ工夫をしてみてください。

換気扇がないことも

湿気の多い日本ではあまりないことですが、ヨーロッパでは起きてすぐにシャワーが浴びられるよう、寝室にシャワーがついていることが多くあります。しかも換気扇がないということも多く、我々日本人としては湿気が気になるところ……。換気扇がない場合はドアを開けはなしておくなどの工夫をしてみましょう。

シェア生活をして気づいた事ですが、海外の子がシャワーを浴びた後はそれほど湿気がないこと。日本人は体を温めようと熱い温度で浴びるからでしょうか、私がシャワーをあびたあとは必ずと言っていいほど鏡は曇り、床は湿気で滑ってしまいそうになります。

日本と同じ生活は難しくなるかもしれませんが、資源の節約や建物を大事にする文化などを学ぶきっかけとして、前向きに考えてみてください。

水回りはきれいに掃除してから出てくること

・排水溝にたまった毛はきちんと拾ってごみ箱に捨てる
・バスマットは干して乾かしておく

というように、次の人のことを考えてきれいにしてから出るようにしましょう。ただし、掃除している時間もお風呂に入っていると思われるかもしれませんので、服を着て、掃除をする前にドアを開けておくことをお勧めします。

シャワーを使っていない時はドアを開けておく

日本では「ドアは開けたらしめる!」と教わりますが、海外ではドアを開ける=使っていないというサイン、ということがあります。基本的にトイレをノックすることはせず、ドアが開いていれば誰もつかっていないと判断するため、シャワー後は必ずドアを開けておくようにしましょう。